環状切開
■環状切開とは?
環状切開は、包茎手術の中でもっともポピュラーな方法といえます。ペニスをできるだけ伸ばし、余分な包皮を環状(輪切り)に切除し、縫合する...といった比較的単純な工程になっており、病院の泌尿器科でも多く行われています。
裏スジは残すので感度が下がる心配はナシ
ペニスの包皮小帯...いわゆる"裏スジ"は、性感を得るのに欠かせない部位です。かつては環状切開で余分な包皮を切除する際、併せて裏スジも切断してしまい、感度が著しく低下するケースも多々見られましたが、現在は裏スジの部分は残しておくのが一般的となっています。ただし、早漏を防止する目的で、敢えて切断する人もいるようです。
■環状切開のメリット・デメリットは?
環状切開のメリットは、裏スジを切断しないので、性的感度の低下が避けられること。そして、単純な施術であるために失敗が少なく、手術時間も20分程度で終わることが挙げられます。
縫合には自然と体内に分解される「吸収糸」を使用するので、抜糸の必要もありません。また、切除する包皮の長さは、勃起時のペニスの全長をもとにして決めるため、術後に包皮が突っ張るような違和感が生じにくいといわれています。
見栄えの悪いツートンカラーに...
環状切開は比較的簡単な方法であるため、失敗する危険性は極めて低いといえるでしょう。その反面、手術の痕が目立ちやすいといったデメリットもあります。
また、亀頭付近のピンク色に近い色をした皮膚と、根元付近の黒ずんだ皮膚を縫い合わせることになるので、どうしても「ツートンカラー現象」という色のコントラストが生じてしまいます。これは時間が経つにつれて目立たなくはなりますが、見栄えのことを考えると、環状切開は避けた方がいいかもしれません。手術する前に、きちんと医師に相談しましょう。