ナチュラルピーリング法
■ナチュラルピーリング法とは?
ナチュラルピーリング法とは、包皮を剥いて亀頭を露出した状態にした後、包皮を数カ所縫合して固定する方法です。縫合には美容整形で二重瞼を形成する時などに使われる医療用の糸が用いられ、これは体内に残留しても問題ないため、抜糸の必要はありません。
仮性包茎にしか適していない
ナチュラルピーリング法の大きな特長は、包皮を切除しないこと。包皮を剥けた状態にして糸で固定する、言わば"剥き癖を付ける"方法なので、仮性包茎にしか適さないといえます。カントン包茎や真性包茎の場合は、そのほかの手術を検討するようにしましょう。
■ナチュラルピーリング法のメリット・デメリットは?
ナチュラルピーリング法は包皮を切除しないため、術後に痛みが生じる心配はなく、さらに傷跡に悩まされるリスクもありません。包皮を糸で固定しているだけなので、何かトラブルが発生したり、仕上がりが気に入らなかった場合は、元に戻すことができます。これがナチュラルピーリング法の最大のメリットといえるでしょう。
癖が付かずに元に戻ってしまうことも...
ナチュラルピーリング法はあくまで"剥き癖を付ける"方法なので、癖がうまく付かずに元の状態に戻ってしまう例もあります。これは極端に包皮が余っている人に起こる可能性が高く、たとえ仮性包茎であっても、余分な包皮が長い重度の仮性包茎の場合は、そのリスクも念頭に置いておいた方がいいでしょう。
また、包皮の出口が狭い場合は手術が適用されないなど、仮性包茎の中でも適応条件が設けられており、受けられる人が限られる方法といえます。