「男性の大きな悩みの一つとして、包茎があります。 日本人の男性の大半は、仮性包茎だと言われています。 少なくない男性は、包茎を恥ずかしいと考えています。 また、衛生面などの理由から手術しないといけない場合もあります。 では包皮は何のためにあるのでしょうか? 実は包皮には様々な機能があります。
包皮は何のためにあるの?
包皮は何のためにあるの?
亀頭の保護機能
第一の機能は、亀頭の保護です。
亀頭は傷つき易いです。
包皮は亀頭を保護し、傷による感染を防ぎます。
従来、包皮は感染症の温床と考えられてきました。
しかし、最近、研究が進み、色々なことが分かってきました。
その一つは包皮には、免疫機能があることです。
例えば、包皮に多数存在しているランゲルハンス細胞は、
外部から入り込む細菌などに対して「センサー」のような役割を果たしています。
性感帯
包皮は男性器の性感帯になっています。
意外に思われるかも知れませんが、亀頭は鈍感で余り感じません。
包皮の内側にはマイスナー小体というものがあります。
マイスナー小体とは鋭敏な感覚を司る組織のことです。
包皮の内側にはこのマイスナー小体が豊富にあります。
現在では、鈍感な亀頭と繊細で敏感な包皮との組み合わせが、
正常な性行為や性感覚には必要だと考えられるようになっています。
実際、包茎手術をして包皮を切除してしまうと、
セックスした時の快感が弱くなる場合もあるとも指摘されています。
グラインド機能
セックスをする場合は、包皮はグラインド機能を発揮します。
オーストラリアの研究では、包皮には女性器と男性器との摩擦を調整し、
ほどよい刺激を与える役割があることが明らかにされました。