包茎と性病の関係
■包茎と性病にはどんな繋がりが?
包茎は"雑菌の溜まり場"!
包茎は病気ではありません。しかし、包茎が"病気の原因"となる可能性は十分にあります。菌を繁殖しやすい「恥垢(ちこう)」が溜まりやすいなど、包茎は"雑菌の溜まり場"といっても過言ではありません。湿った状態で停滞しているところに繁殖しやすい雑菌にとって、包皮に覆われているせいで陰茎が湿った状態になっている包茎のペニスは、絶好の繁殖場所なのです。
ペニスの傷が病菌の入り口に!
包茎は雑菌が繁殖しやすいとはいえ、それだけではそう簡単に性病にはかかりません。毎日の入浴習慣を欠かさず、ペニスも念入りに洗っていれば、性病はほぼ防げるといって間違いはないでしょう。しかし、ペニスに傷がある場合は別です。包皮や亀頭に傷があると、そこが雑菌やウイルスの入り口と化してしまい、厄介な性病を発病してしまう危険性があります。
■かかりやすい性病とは?
包皮炎から癌までさまざま
包茎が原因となり、発症するリスクのある性病は多岐に渡ります。その中から、代表的なものをご紹介します。
・性器クラミジア感染症
クラミジア菌の感染によって発症する性感染症。軽度のうちは尿道から膿が出たり、多少の痛みを感じる程度ですが、進行すると他の器官が炎症を起こす要因になります。また、他の性感染症の併発も招きやすいといった特徴もあります。
・尿道炎
クラミジア菌や淋菌などが尿道に入り、炎症を起こすことによって発症します。尿道から膿が出たり、排尿時に痛みを伴うといった症状があります。
・亀頭包皮炎
包皮の内側に溜まった「恥垢」が原因で炎症を起こし、亀頭が腫れてしまったり、赤くただれてしまう病気。とくに真性包茎の人に発症率が高いといわれています。
・尖圭コンジローム
「HPV」というウイルスの感染によって発症する性感染症。亀頭や陰茎、陰嚢(玉袋)など、皮膚や粘膜の弱い部分に、赤みがかったイボが大量に発生します。
・性器ヘルペス
ヘルペスウイルスによる感染症。ペニスやお尻に水ぶくれや赤い発心などができ、場合によっては痛みや発熱を伴うケースもあります。感染力が強く、治療しても再発する危険性があります。
・陰茎癌
亀頭・陰茎、・包皮などに発症する癌の一種。原因は未だに明確に解明されていませんが、包茎の人に発症率が高いことから、「溜まった恥垢」や「ペニスの傷口から感染したウイルス」が原因ではないか...と推測されています。
相手の女性にも病気のリスクが...
性病のリスクを負うのは、自分自身だけではありません。セックスを通じて、相手の女性の性器に雑菌やウイルスを移してしまい、不妊症や子宮頚癌を発症させる恐れもあるのです。そのため、セックスの際は十分に注意しなければなりません。